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読んだ本から毒男のための文を貼るスレ

3 :Mr.名無しさん:03/05/02 11:25
 何はともあれ、まずはあいさつだろう。会った時の第一声は非常に重要だ。「やあ、初めま
して、僕、次郎。君は?」と軽いノリでいくか。だめだ、これでは単なる軽薄男と勘違いされ
てしまう可能性がある。では、これならどうだ。「どうも初めまして。私が上田次郎です。あ
なたのお名前を、お教えいただけますか」。待て、次郎! かしこまり過ぎだ。下手をすると堅
いだけでつまらない男という印象を与えてしまうかもしれない。それならむしろ、あいさつな
どという堅苦しいものは抜きにして、「オレについて来い」的な男らしさをアピールしたらど
うだ。すると彼女は、頬を赤らめながらこう答える。「次郎様、バスでお目にかかって以来、
ずっとあなたのことが…」。「いや、みなまで言わずともよい」。「ああ、次郎様」。そして2人は
お互いを抱き寄せると、静かに目を閉じ…。
 などと空想している間に、私はいつの間にか科学実験室に立っていた。そして、気付くと部
屋には彼女と2人きり。いきなりそんなシチュエーションに置かれた私は、それまでのシミュ
レーションなど一瞬で吹き飛んでしまった。そして、やっと口をついて出てきた言葉はひと言。
「あなたが好きです」
 彼女は、一瞬キョトンとした後、ほぼ間髪入れずにこう答えた。
「私、大きい人はちょっと…」

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以上、『どんと来い、超常現象』by 上田次郎 より


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